豊島美術館って、何がいいの？
レンタルなんもしない人、って知ってますか？
ドラマ化をきっかけに彼のことを知り、私にとっては、とても面白いドラマだった。
「なんもしないって、いいな…」
そう思った。
私は、ぼ〜〜っとするのが好き
出来れば、ずっ〜とぼ〜っと、してたい
そこは、すごく、ぼ〜〜っと
ずっと、ぼ〜〜〜っと出来る
最高の空間
その空間で、なんもしない
ただ、目の前にある水のしずく
ふうわりと、やわらかく漂う
切れそうで切れない、ラベンダー色のひも
ぽっかり切り取られた穴から空を
ときおり飛んでくる鳥を
太陽のあったかさを
雨のやさしさを
ただだだ、ぼ〜〜〜っと、ながめるのだ
水滴の動きに、なんか人生考えたり
ひもがゆれることで、風を感じたり
空がきれいだなぁ
気持ちよさそうに飛んでるなぁ
ポカポカして気持ちいいなぁ
雨もわるくないなぁ
なんて
なんもしてないけど
なんか感じて、考えて
結局ぼ〜〜っとしながら
感じて考えて
なんもしてないわけではない
なんもしないも、ぼ〜っとするも
なんもしてないわけではない
レンタルなんもしない人が
時間を共有してくれることで
なんかした人が満足したり
ぼ〜っとすることで
自分のいろいろが整理できたり
なんもしないも、ぼ〜っとするも
なんか、いいなぁ
そう思うのだ
私は美術大学にいったわけでも
美術の専門家でもない。
だから、そうゆうたぐいの説明はできないけど
「豊島美術館って、なにがいいの？」
と誰かに聞かれたら、私はこう答える。
「ただだだ、ぼ〜っとできるから…」
Thank you museum!
